サウナの種類は13個もある!特徴と効果で好みのサウナを見つけよう

昨今のサウナブームにより、色々なサウナを見かけることが多くなりました。

ひとえにサウナと言っても、ドライサウナやフィンランドサウナ、ミストサウナなど、種類によって、温度や湿度、また効能が変わってきます。

今回は、13個のサウナについて、その特徴とともに紹介していきます。

サウナの種類はなぜ多い?

フィンランドサウナにミストサウナ、テントサウナにコンフォートサウナなど、サウナの種類はなぜこんなにも多いのでしょうか。

実はサウナの種類はもともとそこまで多くなかったとされています。以前は、サウナといえば以下の3種類に分類されていました。

  • ドライサウナ(乾式サウナ)
  • ミストサウナ(湿式サウナ)
  • フィンランド式サウナ

サウナの種類が増えた理由として、昨今のサウナブームの影響が考えられます。

サウナーが増え、あらゆるニーズが生まれたことから、それに合わせて次から次へと新形態のサウナが登場したといえるでしょう。

このように、ブームは新たなカルチャーを生み出すことが多々あります。

例えば、20年ほど前のスーパー銭湯ブームでは、食事処や休憩所が併設された温浴施設が人気を醸し、似たような施設が続々と登場しました。今となっては、スーパー銭湯には食事処や休憩所があることが当たり前となっていますよね。

2020年には、サウナが「若者のレジャースポット化」へシフトしたこともあり、テントサウナや野外でのサウナを楽しめる場所も増えました。

また、サウナの種類が増えた要因として、サウナの本場であるフィンランドからの影響も考えられます。

サウナブームでサウナへのニーズが高まったことから、本場フィンランドで親しまれていた環境を再現した、ケロサウナやスモークサウナ、ロウリュサウナなどを取り入れる施設が増えたのです。

このように、日本のサウナの種類が増えたのには、サウナブームの影響が大きく関わっているといえるでしょう。

サウナの種類によって効果や効能は異なる?

一見サウナはどれも似ていて、体への効果も同じだと思われがちですが、サウナの種類によって、実際に得られる効果は多少なりとも変わるとされています。

下記にそれぞれのサウナの効果をまとめました。

サウナの種類 効果
乾式サウナ 室温が高いので、汗を大量にかける。爽快感がある。疲労回復効果もあり。
湿式サウナ 比較的低温なので、体の芯から温めることができる。交感神経が刺激されない。
フィンランド式サウナ アロマなどをロウリュウすることで、リラックス効果がある。

このように、多少ではありますがサウナの種類によって得られる効果は異なるといえます。

サウナハットをかぶった男性
その日の気分と体調に合わせて、利用するサウナを選びたいですね。

サウナの楽しみ方は人それぞれです。今やサウナの種類は多岐にわたり、どのサウナに入っても同じ!なんてことはありません。ここからは、目的別におすすめのサウナを紹介します。

高温サウナでがっつり汗をかきたい人におすすめのサウナ

高温サウナで大量に汗をかきたい、疲れた体を癒したい、短時間で体を温めたいという方には乾式サウナがおすすめです。

肩こりや腰痛、不眠、などにも効果が期待できるとされており、全体的な不調に効くでしょう。

のんびりと休みたい人におすすめのサウナ

サウナにのんびり入りたい方や、サウナの暑さが苦手な方、体を芯から温めたい方には湿式サウナがよいでしょう。

低温で温めてくれるので、交感神経が刺激されずに乾式サウナよりもリラックスできます。

リラックス効果を高めたい人におすすめのサウナ

サウナ後のリラックス効果に期待する人には、フィンランド式サウナがおすすめです。

フィンランド式サウナでは、ロウリュやアウフグースなどがあり、アロマなどの香りが充満するので、リラックス効果が特に高いといえます。また、湿度も上がるので肌や髪も潤います。

サウナハットをかぶった男性
個人的には、フィンランドサウナのアロマの香りが、サウナ室に充満したときの、湿度が高くなった状態が大好きです。

【項目別】サウナの種類を特徴とともに紹介!

この章では、13種類のサウナを温度や特徴を踏まえながら紹介していきます。

乾式サウナ

乾式サウナとは、いわゆる高温カラカラタイプのサウナのことです。

温度は80~100℃前後、湿度が10%以下と低くなっているので、室内はかなり乾燥しています。昔からあるサウナのイメージですね。

以下が乾式サウナに分類されるサウナです。

サウナ名 温度・湿度 湿度 主な特徴
ドライサウナ 80~110℃ 10%以下 サウナ室に入った瞬間に熱いと感じる。カラッと室内が乾燥している。
コンフォートサウナ(遠赤外線サウナ) 70~90℃ 20~30% 室温はそこまで高くないが、遠赤外線の効果で体の芯まで温まり続ける。

それぞれ解説します。

ドライサウナ

ドライサウナは、日本人に最も馴染みのある高温×低湿度のサウナです。

非常に高温なので、肌からビンビンとその熱さを感じます。少し入っていると熱すぎて鼻呼吸ができなくなる点も特徴的。

また、低湿度で乾燥しているので、耳や髪の毛、頭皮のダメージを防ぐためにサウナハットを着用したり、頭にタオルを巻くのがおすすめです。

コンフォートサウナ(遠赤外線サウナ)

コンフォートサウナはドライサウナよりも多少温度が低く設定されている場合が多いです。

コンフォートサウナの名前の由来は英語の‘‘Comfort”からきており、‘‘快適さ”の名の通り、温度が高いわりに攻撃的な熱さを感じず、心地よく過ごせるのが特徴的です。

この快適さの秘密は、遠赤外線を放射するセラミックヒーターが利用されている点にあります。ドライサウナなどは、ストーブが空気を温め、その対流熱で熱さが発生するのに対し、遠赤外線ヒーターでは、遠赤外線を直接体へ飛ばして熱を与えます。

そのため、既に熱された空間に入るドライサウナに比べて、遠赤外線サウナでは、初めはあまり熱さを感じなくとも、じっくりと遠赤外線の力で体が温まってくるのです。

湿式サウナ

湿式サウナは、乾式サウナの逆で低温多湿のサウナです。

サウナによっては、湿度が高いことから乾式サウナよりも熱く感じるものもあります。

以下が湿式サウナに分類される主なサウナです。

サウナ名 温度 湿度 主な特徴
スチームサウナ 70~90℃ 80~100% サウナ室に入った瞬間に熱いと感じる。下から蒸気が上がってくる。
ミストサウナ 40~60℃ 80~100% 室温はそこまで高くないが、遠赤外線の効果で体の芯まで温まり続ける。霧が上から下に降ってくる。
塩サウナ 40~60℃ 60~80% 室温は低めで塩を体に塗り発汗を促す。スキンケアや美肌効果がある。

それぞれ解説します。

スチームサウナ

スチームサウナは字のごとく、スチーム(蒸気)を室内に充満させるサウナです。

ボイラーなどを使い、室内に噴霧して80~100%近い湿度を実現します。温度自体は40~60℃と低めですが、多湿の影響により体感温度が高くなる場合もあります。

湿度が高いので、保湿効果が高いのにくわえ、ドライサウナなどでは刺激が強いという方でも気軽に利用できます。

スチームサウナは気体(粒子が小さい)が噴霧されるので、粒子は下から上へと上がっていきます。

ミストサウナ

ミストサウナは約70℃のお湯をミスト(霧)状にして室内に噴霧することで、温度と湿度を上げているサウナです。室温はスチームサウナよりも低めですが、美肌効果が高く、薬草などを室内に設置しリラックス効果を高めている施設もあります。

ミストサウナは液体(粒子が大きい)を噴霧するので、粒子は上から下に振ってくる形となります。

塩サウナ

体に塗る塩が置かれている、ミストサウナやスチームサウナ全般を塩サウナと呼びます。

サウナに入りながら体に塩を塗り付けることで、美肌効果やダイエット効果を期待できます。また、塩には殺菌作用があるので、自律神経が整い風邪予防にもつながるでしょう。

室内に塩を洗い流すシャワーが設置されている場合もあり、ドライサウナと交互に利用するなどの楽しみ方もできるでしょう。

フィンランド式サウナ

サウナストーンにロウリュウをする男性

フィンランド式のサウナは薪ストーブや電気ストーブが設置されており、その上にサウナストーンが積み上げられていることが多いです。

また、サウナストーンにアロマ水や水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」もフィンランド式サウナの醍醐味。ロウリュにより湿度が上がるので、体感温度も高まり発汗も促進されます。

以下がフィンランドサウナに分類される主なサウナです。

 

サウナ名 温度 主な特徴
ロッキーサウナ 80~100℃ ・サウナストーンを山のように積み上げてそこにアロマや水を垂らしロウリュができる。
・湿度はロウリュ時は高くなる。
ケロサウナ 80~100℃ ・フィンランドのケロという材木で作られたサウナ。
・森のような香りがあり、リラックス効果があるとされている。
ボナサウナ 80~100℃ ・サウナ室のベンチの下にヒーターが設置されているサウナ。
・熱源が下からくるので、変わったじんわりとした発汗が楽しめる。
・湿式サウナに設置されている場合も。
スモークサウナ 60~80℃ ・薪を燃やし、煙、熱気、ロウリュの蒸気で室内を温める。
・煙突がないことも特徴。

本場フィンランドで使用されている木材や、サウナの入り方を踏襲したものが多いです。

湿度はロウリュをすると一時的に上がるので、サウナによって異なります。アロマによるロウリュは、白樺やシトラスなどリラックス効果のある香りが充満するのでおすすめです。

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サウナストーンにアロマ水をかけようとする男性

その他のサウナ

ここでは、上述したものに含まれないその他のサウナをまとめました。

サウナ名 温度 主な特徴
テントサウナ 80~110℃ ・サウナ用のサウナにストーブを置き、サウナストーンに水をかけて室温をあげていく。薪を使い温度をあげることもある。
・水着を着用するケースが多い
バレルサウナ 80~100℃ フィンランドでは伝統的な樽型の形状のサウナ。材質は木で、別荘地などに建てる人も最近は増えている。
アイスサウナ -25℃ 氷や雪で作ったかまくらのようなドームの中にサウナストーブを入れて温めるサウナ。
アースサウナ 60~80℃ 丘や土手のような傾斜を利用したサウナ。地面を掘って作る地中サウナ。

ここで紹介したサウナは他のサウナと異なり、自然の中にあったり、自然を利用したサウナです。

本場のフィンランドでは、自然が多いことから湖に飛び込んで冷浴をしたり、森林の中で外気浴を楽しんだりと自由なスタイルが特徴的。

ここ最近のサウナブームでも、サウナの“ロケーション”が注目されており、自然を間近に感じられる施設も増えてきています。

自分の好きなサウナの種類を見つけてみよう

ここまで13種類のサウナを紹介してきましたが、気になるサウナはありましたか?

サウナの種類によって特徴や効果が異なります。そのときの気分や、体調と相談しながら、自分の好きなサウナを見つけることも、サウナの楽しみ方の1つですね。

ぜひ色々なサウナを体験して、自分の好きなサウナを見つけてみてください。