ファーストピアスをつけてサウナに入ってもOK?やけどの心配は?

サウナに行ったとき、ピアスをつけたままサウナを利用している人を見かけたことはありませんか?もしくはピアスをつけたままサウナを利用したことがあるという方もいるでしょう。

施設にもよりますが、基本的にはピアスの着用はOKの場所が多いですよね。

しかし、サウナ室ではどうなんでしょうか。特にピアスを開けたばかりの状態で、高温のサウナ室に入ると、「高温で炎症を起こさないか」「やけどとか大丈夫かな」など、気になりますよね。

この記事では、ファーストピアスをつけた状態でサウナに入ってもよいのかをはじめ、ピアスを開けた後、サウナを利用しないほうがいい期間の目安を解説していきます。

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ピアス開けたての状態でサウナに入ってもよい?

ピアスを開けたばかりでもサウナに入って良いのでしょうか。

結論から言うと、ファーストピアスをつけているときは、サウナの利用は避けたほうがよいでしょう。

耳に穴を開けたばかりの状態でサウナに入ると、体温の上昇により痛みが発生する可能性があるからです。

ほかにも避けたほうがよい理由はいくつかあるので、次章で解説します。

ファーストピアスをつけたままサウナに入ってはいけない理由

なぜファーストピアスをつけたまま、サウナに入ることは推奨されていないのでしょうか。

ピアスをつけたままやピアスを開けたての状態でサウナに入ると、最悪の場合、やけどや出血が起こることも……。

これらの理由はいくつかありますが主な理由は以下のとおりです。

  • 血行がよくなり痛みを感じる
  • ピアス自体が熱くなる

ファーストピアスの役割にも触れながら、サウナの利用を避けるべき理由をさらに具体的に解説していきます。

ファーストピアスの役割や特徴をおさらい

まず、ファーストピアスとは何かについておさらいです。

サウナハットをかぶった男性
私は、ピアスを開けたことがないのでファーストピアスを知りませんでした。

ファーストピアスとは、ピアスホールがふさがらないよう、穴を安定させるためにつけるピアスのこと。

ファーストピアスはある程度の期間つけておく必要があり、その期間中に穴が安定すればセカンドピアスへと移行します。

そのため、ピアスの穴を開けたら、その穴をふさがらないようにファーストピアスを付けっぱなしにしておかなければいけません

では、なぜファーストピアスをつけた状態でサウナに入ってはいけないのでしょうか。

血行がよくなり痛みを感じる

当たり前ですが、ピアスは耳たぶに穴を開け、その穴に針を通してつけます。

耳に穴が開いていると、血行が良くなったときに痛みを感じやすくなります。お風呂に入ったときも同様の現象が発生しますが、サウナに入るとより体温が上がるため、痛みを感じやすくなるのです。

ピアス自体が熱くなる

「ピアスをつけたままサウナに入って熱くないのかな?」と感じたことがある方も多いはず。その予想は的中しています。ピアス自体が熱くなってやけどすることもあるのです。

ピアスの種類にもよりますが、ピアスは金属でできているものが多いです。

熱伝導率がよい金属は、サウナのような熱い場所に行くと急激に熱くなります。ピアス自体が熱を持ち耳をやけどしてしまう可能性もあるのです。

また、ピアスを開けたばかりだと穴まわりの皮膚が薄く、熱によって皮膚の断面が溶ける可能性もあります。そんな状態で水風呂に浸かると、細菌などが入ってくるなど衛生的にも良くないので、ピアスを開けたばかりのサウナ利用は避けたほうがよいでしょう。

ピアスを開けてどれくらい経てばサウナに入ってもよい?

ピアスを開けてからどれくらい経てばサウナに入ってもよいのでしょうか。(そもそもファーストピアスとは、どのくらいつけておくべきなのか……。)

結論から言うと、ピアスを開けてから2~3ヶ月経てばサウナに入っても問題ないと言われています。

主にファーストピアスは1~3ヶ月くらいを目安につけていることが多いです。

早い人は1ヶ月くらいで外す人もいます。しかし、耳や皮膚の強度には個人差があり、耳たぶが化膿していたり傷が治りづらかったりする場合もあります。

基本的にファーストピアスは、穴が安定していて、なおかつ痛みがない状態であれば外しても問題ないですが、サウナの場合は通常時よりも体に負担がかかるので、気を遣って様子を見たほうがいいでしょう。

そもそもピアスをつけたままサウナに入っても大丈夫?

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そもそも温浴施設やサウナはピアスをつけたままの入浴はOKなんでしょうか。

結論から言うと、OKです。わざわざ明記してルール化しているところはあまり見かけません。

つまり、ピアスをつけたままサウナに入るかは個人の裁量ということ。ここでは、ピアスをつけたままサウナに入ろうとしている方向けに、サウナ×ピアスに関する情報をまとめて紹介します。

  • やけどの危険性は?
  • ピアスの装着が禁止されているところもある?
  • ピアスの素材によっても変わる?
  • 軟骨のピアスも問題ない?

やけどの危険性は?

先述しましたが、ピアスは金属製のものが多いです。そのため、熱伝導率が高く、ピアス自体の温度も上がりやすくなります。

そうすると、耳につけているピアスが高温になり、耳をやけどしてしまう可能性が高くなるんです。

ここで、ピアスをつけたままサウナに入ったことで、痛い目を見たという人の声を紹介しますね。

 

長時間サウナに入ると、その分ピアスは熱くなるので金属製のピアスをつけている人は外して入るほうが安心です。

また、ピアスと同様に金属のネックレスでやけどしかけたという方もいるようです。アクセサリーをつけるのが習慣化している人は気を付けましょう。

ピアスの装着が禁止されているところもある?

上記で温浴施設やサウナではあまり見かけないと書きましたが、ピアスをつけての入浴やサウナ利用を禁止している施設もあります。

これは主に、衛生的な観点と利用者のやけど防止を考えての配慮でしょう。

サウナを利用する際はしっかりと館内の注意事項を確認しましょう。

ピアスの素材によっても変わる?

ピアスとひとえにいっても素材がさまざまですよね。

ピアスに多いチタン素材のピアスは、熱伝導率はそこまで高くはないですが、金属製なのでサウナに入ると熱くなりやすい素材と言えます。

ガラス素材のピアスもありますが、これも同様に熱くなりやすいようです。

また、最近では透明なピアスや樹脂でできたピアスもあり、これらの素材は金属と比べると熱くなりにくいですが、そもそも熱に強い素材でないので溶けてしまうことがあります。

一方でステンレス製のピアスは、熱の伝導率が低く溶けにくい素材であるため、サウナ向きのピアスといえます。

軟骨のピアスも問題ない?

基本的に、ピアスを開ける場所によって、体への影響が変わるということはありません。総じてサウナの利用中は、ピアスをはじめとしたアクセサリーの着用はおすすめしません。

いずれも熱を吸収し、熱くなりやすくなるので、やけどなどをするおそれがあります。

温泉や岩盤浴でもファーストピアスはつけないほうがよい?

ピアスを開けたばかりでファーストピアスをつけているうちは、温泉や岩盤浴の利用も控えたほうがよいのでしょうか。

基本的には温泉や岩盤浴など、体温が平常時よりも上がる場所では、血行が良くなることで穴が化膿してしまったり、ピアスが熱くなりやけどの原因になったりする可能性があるようです。

どうしても着用したまま入りたい場合は、「水に濡らしたタオルを耳にあてて入る」などの工夫をすると、温度が上がりにくくなります。

素材でも多少差はありますが、あまり期待しないほうがよいでしょう。

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ファーストピアスをつける1カ月はサウナに入らないのがベター

ここまでファーストピアスやピアスをつけた状態でのサウナ利用に関して解説してきました。

「ファーストピアスは外したくない、でもサウナには行きたい」という気持ちは分かります。しかし、つけたまま入ると健康被害がでてしまう恐れがあるので注意したいですね。

特別な理由がないなら、ピアスは外して入るようにしましょう。特にファーストピアスをつけての利用は、ケガや、やけどの原因になりかねないので、ファーストピアスを外せるようになるまではサウナは我慢したほうがよいでしょう。